障がい者は８５％＆再審決定 この２つの判決

先日ありました、裁判結果を２つ
私見を書きたいと思います。

聴覚障がいのあった井出安優香さんが
重機の暴走で亡くなった事故の
損害賠償で「逸失利益」が８５％しか
まとめられなかった大阪地裁の判決です。

〈引用：www.tokyo-np.co.jp〉

驚きしかありません。裁判所は障がい者を
差別する事がまかり通る公的機関だったと
言う事です。

「逸失利益」も算出はその人の価値の
様に言われましが、この現実にも
やや納得がいかない感情もありますが、
尺度として、全ての日本人が共通に
認識できる「お金」と言う概念を
用いることは認めざるを得ません。

障がいを持っているために安優香さんの
年収が平均年収より少なくなるという
判断がまるで理解できません。
まず、平均年収ですので、
「働きたくない」「お金儲けがしたくない」
「働けない」この様な様々の労働環境に
ある人の年収も含まれているはずです。
この「平均」を算出基準として時点で、
ある種の障がいを持った人（身体的、
精神的を含めて）も、含まれている
可能性は高いはずなのに、特定の個人への
算出の際に、障がいを理由に再度、
８５％と減額されてしまいました。
「障害がある」というだけで、算出の過程で
２度減額されたことと同じことです。

安優香さんの才能、未来への可能性は
１００％です。これは全ての子供に
適応されます。障がいの有無は
全く関係ありません。
それを平均という最低限から、８５％減額に
してしまった・・・
最悪、最低の判決を大阪地裁の
武田瑞佳裁判長は下してしまったことを、
強く批判します。

もう一つは「日野町事件」の再審が
認められた判決です。

〈引用：www.hokkoku.co.jp〉

この事件も酷い、としか言いようが
ない、警察の取り調べの際の自白の強要、
しかり、検察のまともと仕事をしとは
思えない証拠の精査のずさんさです。
この阪原弘元被告は無実の罪かも
しれない中で、獄中で亡くなっています。
もし、再審で「無罪」となってしまった場合、
当時の裁判に関わった関係者はどう責任を
とるつもりなんでしょうか・・・
特に捜査、取り調べをした警察の担当者は
どう償うつもりなんでしょうか・・・
自白も引き当て捜査もほぼ警察の書いた
「阪原さん犯人」のシナリオ通りに
進められた、といって間違い無いほど、
ずさんなものです。
自白についても暴行や脅迫を受けたと
主張していた様です。（この点は今回の
決定では評価されませんでしたが・・・）
阪原さんは事情聴取を終えた後、家族に

「父ちゃん、殴られても蹴られても
耐えたんやけど、『娘の嫁ぎ先に行って
ガタガタにしたろか』と脅迫されて、
『やった』と言ってしまったんや。
お前らだけでも信用してくれ」
（毎日新聞２／２５記事抜粋）

これをどれだけ事実なのか、
これを評価することは非常に困難です。
記憶が自分に都合のいい様に
変遷している可能性は否めません。
ただ、この骨子は間違っていない
気はします。「娘の嫁ぎ先」なんて
キーワードは決して忘れないでしょうし、
必ずその様に言ったのだと思います。

こんな酷い捜査と裁判が今から
約半世紀前には横行していた、と
いうことなんでしょう。
さすがに現代の警察ではこの様な
捜査はされないでしょうけど、
取り調べの全面可視化はマストと
言わざるを得ません。


２／２８　・みぞれスープ　・焼きホッケ
・ホウレンソウサラダ

今日は暖かかったですけど、
花粉はエグい・・・
コロナ対策でマスクは不要かも
しれませんが、花粉症には
マスクは欠かせません・・・

では、次回まで、ご機嫌様。
ご自愛くださいませ。