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死刑って、いる? 第2章 [社会系]

たまたま今日の新聞に死刑が犯罪抑止に
ならない犯罪例が掲載されていました。
その記事には「ナラティブ」という
聴き馴染みのない言葉が出てきます。
figure2.png
〈引用:www.akita-pu.ac.jp〉
犯罪者があるナラティブに傾倒していく
中で、「死刑=死ぬこと」さえも
考えない思考になる状態で、死刑に
該当するような罪を犯してしまう・・・
ちょっと別の視点ですので、今回は
深き掘りませんが、この「ナラティブ」と
いう考え方を理解することが、
犯罪を食い止めたり、厚生に役立ったり
するそうです。

日本には古来から「恥」という文化が
あります。ある特定の対象に対して
「恥ずかしいこと(行為)をするな」と
いう考え方です。
これはある意味では必要以上の
自己責任の強要をしてしまったり、
忖度や「空気」とかの負の面が、現代は
クローズアップされがちですが、
社会とかお天道様とかに恥ずかしくない
ように、という倫理観は必要なことだと
考えます。
このような正の面すら無くなって
しまっているように感じます。
ちょっと、話がそれましたが、
このような倫理観こそが犯罪の抑止に
なっている、なっていた、のでは
ないでしょうか?

死=恐怖である事は、
まあ、理解しようと思います。
本能的に死に結びつく行為は
しない筈です。それはまさに本能として
肉体を守る「行動」でしょう。
ただ、色々な状況の中で、死の恐怖すら
超越するマインドが身体を動かす事が
あるのかもしれません。
その正しくないマインドに支配された
人が犯罪を犯す、とすれば、
やはり死刑には犯罪抑止効果は無い、と
言わざるを得ません。

多くの日本人(小生も含めて)「死刑」は
漠然としています。ある凶行に及んだ末に
死刑の判決を受けて、死刑囚となる。
ここまでの情報は知っています。
より、社会に衝撃を与えた事件なら
尚更です。ただ、ここまでです。
いつ刑が執行された?
何故、そのタイミングだったのか?
よく分かりません。
執行については新聞等にも掲載されるので
認知する機会はありますが・・・

また、どんな方法、どんな状態で
刑が執行されるのか。
ほとんど知りません。
日本って絞首刑なの?
こんな程度です。
首に輪っかの縄をかけられ、
立っている場所の底が抜ける・・・
こんな陳腐なイマージしかありません。
これがどこまで正しいのか?
どこが間違っているのか?
全く、分かりません。

こんな分からない事だらけの「死刑」と
いう制度をどう判断するのか?
そんな事、できるわけがありません。

「死刑」を廃止するには、一定以上の
政治的判断が必要です。
このような微妙で賛否の分かれる、
票につながらない決断を、
今の政治家は間違いなくしません。
これはある意味、日本の政治の
欠陥でもあります。

ただ、当事者が少ない中で議論を
展開するのは、かなり難しいですし、
感情的になりやすい議案ですので、
議論の調整が難しい・・・

ただ、廃止、存続、それぞれに
積極的コアな支持者は少ないのでは、
と思っています。
より冷静で、分かりやすく、リベラルな
議論をする事は可能なのでは・・・
メディアの役割は大きいでしょう。

様々な感情がある事は、
十分理解しているつもりです。
それを踏まえても、世界基準の
死刑廃止の方向での議論は必要では、と
いう考えです。

2023-0706.jpg
7/6 晩ご飯

2日に渡ってお付き合い、
ありがとうございました。
小生もこんな事、終始考えている
訳ではありませんよ・・・
それもこれも平野啓一郎さんの
「死刑について」の影響です。
よかったら、読んでみてください。
買わなくても、図書館にあります。
一般的な貸出期間の2週間で
十分読めます。
意外といろんなことを
考えさせられます。

では、次回まで、ご機嫌様。
ご自愛くださいませ。

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