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大東亜戦争にはそれほど悪いイメージはありませんけど・・・ [社会系]

小生は特別な意味を持たせる為で
なければ、
「先の大戦」という表現をします。

陸上自衛隊が公式アカウントで
戦没者追悼式を紹介するXでの投稿内で
「大東亜戦争」という用語を使用しました。
この言葉の表面的な解釈に侵略戦争を
正当化する意味はないと考えます。
ただ、イメージ的には「侵略」ぽい
匂いがあることは否めません。

「大東亜共栄圏」の思想、概念には
汲み取るべき考え方はある、と考えますし
侵略の意味合いはほぼ無い、と
理解しています。
しかし、「導く」という発想には、
上下関係が明らかですし、日本が考える
「解放」には、侵略的な行為も
含んでいたとも思います。
ph01.jpg
〈引用:NHK〉
その上、戦争当事者(先導者)が
どこまで純粋にその思想を
理解していたのかは、甚だ疑問ですし、
戦争(侵略)することの大義名分と
して利用した面は大いにあります。
これは歴史的にも証明済みです。

「先の大戦」の正式な呼称が定められて
いない点は、多くの学者、研究者が
指摘しているところです。
地政学的に見れば、アジア・太平洋戦争が
適している、と考えます。
米国との戦争だけでなく、アジアでの
大東亜共栄圏構築を志した行為(侵略)
としての戦争も重要な要素を
なしているからです。

欧州を含めての第二次世界大戦は
ある程度の理解と了解はあります。
日本視点で見れば、この呼称はちょっと
客観しすぎで、当事者感が薄い気がします。

右寄りの人は大東亜戦争と呼びたいのかも
しれません。
ただ、昨今の自衛隊の動向は、
単に右寄りと言うだけでは、
容認できないほど、極端化している
現状は危惧します。

大東亜共栄圏が日本を中心とした、と言う
発想だけでなければ、
多くのアジアの国々にも受け入れられる
のかもしれません。

「呼称」は大切です。
その現象を一言で的確に表現するものです。
今の日本に「先の大戦」がどのように
一言で表せるのか、を検討する機会に
することが、今回の騒動が示す啓示です。

最後に本テーマでの朝日新聞の記事の
抜粋を原文で載せます。

『防衛研究所戦史部長も務めた
元空将補の林吉永さんは、現役時代、
「大東亜戦争」という用語は評価が
定まらない「タブーに近い言葉」と
認識していた。今回、その言葉が安直に
使われたことの印象を受けたいい、
「驚き、あきれた」。「慎重に検討や
チェックの跡が感じられず、軍国主義と
決別した自衛隊への疑念と不信を
招きかねない。防衛省は隊員教育を
見直し、信頼を積み上げる
努力をしてほしい」と話した。』

ちょっと長めに引用させて頂きました。
自衛隊関係者も危ぶむ程の
全く思慮に欠ける用語使用だった、と
いうことです。

この無意識が最も怖い・・・
景勝を鳴らしている人はたくさんいます。

では、次回まで、御機嫌様
ご自愛くださいませ。


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