SSブログ

誰も観ないような映画に助成金は必要無し!! [社会系]

映画「宮本から君へ」への助成金の
不交付問題の是非をめぐり、
最高裁が取り消しの判決を出しました。
320.jpg
〈引用:映画.com〉

なんとなく腑に落ちない気が
していましたら、朝日新聞の「耕論」と
いうコラムで「文化芸術と公的支援」で
それぞれの立場の人の3人が
寄稿されていました。
これを機にその内容を含めての
モヤモアの考察をしてみたいです。

映画をどこに位置付けるのか?です。
芸術なのか。大衆娯楽なのか?
芸樹なので国が支援、助成をして
お金を出して、保護している、という
小生の認識です。
個人的な知識不足ではありますが、
その他の芸術分野で国が個人を
助成して資金を出して、保護している
状態を聞いたことがありません。
様々な団体がお眼鏡に適った作家への
支援をしているが通例なはずです。

なぜに映画だけ国が国民の税金から
政策の支援をしているのか?
先にあげた新聞のコラムで映画監督の
考えとして、娯楽性は低いが社会派で
社会を移している作品は存在し、
それを公(国等)が保護、育成する
必要があるらしいです。
そして映画制作にはお金がかかります。
(「お金がかかる」フレーズは昨今
各所で聞く事はできますが・・・)
資金を集めるのも大変苦労しするので
公的支援が必要だの主張でした。

さて、日本人がどれくらい年間に
映画を観ているんでしょうか?
調べれば、明らかにできるでしょうが、
本サイトでは割愛します・・・謝罪
小生は年間1本観るかどうかです。
それもハリウッドの超娯楽映画です。
短観系の社会派と言われる映画を
観ることはありません。
これって多くの日本人に該当する
現実です、と言い切れます。
また、地方では短観系の映画館が
無い地域も多々あります。

このように制作側が社会派として
世の中に問題を提起して時代を
切り取ろう、としている作業は理解します。
芸術的価値は高いのかもしれませんが、
ほとんど鑑賞されることがなく、
「記録」としての意味合いが濃い映画に
国民の貴重な税金が投入されている
いることに加えて、その出資の是非、
金額等の審査の過程も明らかにされて
いないままになっています。
この点は納税者として意見をいう
権利はあるはずです。

税金の使い方ではこんな程度の
不満は可愛いもんだ、との意見は
享受しますし、今後、本サイトでも
できる限り検証はしていきます。

今回の裁判は助成金の出資決定を覆した
理由として、演者の犯罪に
適性があるのか、でした。
公益性の範囲が焦点でしたが、
この考え方には概ね賛同していますし、
社会認識に合致している、と考えます。

その上で制作側も犯罪の大きさ、
社会への影響、そして容疑者の作中での
役割の重要性に一定の基準を設ける
必要が確実にあります。
主役が殺人事件を起こせば、助成金も
上映も中止になるはずです。
その基準を示すことで、ある決定に
関して、世の中で賛同を得られやすい
はずです。

お金は出すけど。口は出さない。は
理想です。ただ、お金は出すし、
口も出す。これも理解できますし、
心情的にも「そりゃ。そうでしょう」です。

『映画に金を出すべきで、
そして、自由な制作活動を担保したいので、
公が口を出すべきではない。』
これが映画関係者の中で当たり前に
なっていませんか?
よくフランスを主とするヨーロッパの
現状と比較されますが、
国内の映画評価はフランス映画のそれとの
比較に耐えうる作品ですか?

当たり前にあぐらを描いて、
「金が削られるのは納得できん!!」では
お金を出す方は納得しません。
本気だ彼らを批判します。

では、次回まで、御機嫌様。
ご自愛くださいませ。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画