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歴史は為政者の都合がいいようでできています。鬼も同じです [社会系]

2/15朝日新聞の声(Voice)、
読者投稿欄です。
まさに泣くそうになった投稿を
敬意を込めて抜粋、引用させてください。
『教え子の「鬼さん外は寒いから」
昨晩は我が家恒例の豆まきをしました。
息子は大きな声で「鬼は外、福は内」と
繰り返しながら家中まいて回りましたが、
最後に小さな声でそっとささやきました。
「でも鬼さん、外は寒いから入って
きていいよ」と』
この子は染色体に関連する病気があります。

当地は鬼退治の桃太郎で有名です。

桃太郎の昔話としての教訓が
何なのかよくわかっていません。
コスパ良く仲間を集めて、悪者に仕立て
あげられて鬼から奇襲攻撃で敵?を
殲滅して、金銀財宝を奪い取って
裕福な生活をする。
正義の為には何をしても許されるって
事なのかな?勧善懲悪か?
鬼は鬼の生活があるかもしれません。
鬼の事情は全く考慮されていません。

当地の桃太郎の鬼のモデルとされて
いる存在に「温羅」と言う部族が
あります。
この辺り(吉備地方)を統治していた
集団(部族)とされています。
吉備津彦命が朝廷の名を受けて
討伐した歴史が正史です。
これが桃太郎の原形とも言われています。
これこそ中央政権が地方の豪族を
制圧して、領地を奪い取った話です。

温羅は製鉄の技術を持っていた、とも
言われています。
それが桃太郎の「金銀財宝」です・
勧善懲悪はどこにもありません。

節分の豆まきの際に「福は内。鬼も内」と
唱える地方があると記憶しています。
奈良県の天川村ではこのような
節分を行っているようです。
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〈引用:なら旅ネット: 奈良県観光公式ネット〉
歴史の真相としては、鬼も一緒に
仲良く暮らしていた時代が長く続いて
いた、と考えています。
地方はその色合いが濃かったはずです。
統治者としても役割を担っていた地域も
あったでしょう。
そんな平穏の生活を中央政権の思惑、
統一、と言う命題の下、
征服して、鬼を滅ぼした。
そして自分たちのやった所業を正当化
するために、鬼を悪者に仕立てて、
虐げられている「人間」を救い出した。
自分たちに都合の良いように「歴史」と
して残してきたわけです。

それを元ネタとして桃太郎が作られた
のなら、子供に読み聞かせられる
昔話ではありません。

ここまで書いて、分かったことは
中途半端な知識で分かったように
歴史を語る愚か者(小生)より
小声で「寒いからは入ってきていいよ」と
鬼に言ってあげた先出の子供の方が
数段、立派で優しいことを
再認識した、だけでした。

では、次回まで、御機嫌様。
ご自愛くださいませ。

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